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正解するカド「異方」に対する徭さんへの違和感

先日Amazonビデオで一気に「正解するカド」10話まで見たところでの感想。



このアニメの前知識をもたず、見てびっくりしたのが3Dアニメだったことだ。自分が一番最初に目にした3Dアニメは涼宮ハルヒのアプリだったとおもう。そのあとサモンナイト5で触れ3Dアニメのクオリティ向上とその素晴らしさに感動したものだったが、とうとうテレビアニメで見ることになるとは。
3Dアニメの独特の妙に整った顔、という個性はありつつそんなに違和感なくみることができた。若干無表情という表情をつくりきれていないところや体の3D感はいなめない点はあるが、取り組みとしてはもろもろ可能性を感じるところだ。



そんなアニメも10話まで見終えたところで徭さんからの「異方存在を異方に返したい」という裏交渉がはいったわけだが、自分の違和感はこの発言とこの意図だ。
曲がりなりにも徭さんは日本代表、というかもしかすると人類代表として選出された交渉官なのだとおもっていたが、そんな個人のエゴからくる利益のための交渉していいんだろうか?


たしかに彼女の言い分「急激な変化を”させられる”のではなく自然の流れを大切にしたい」もわからないことはないが、それはエゴだと断じたい。彼女個人の好みによる意見以外のなんだというんだろう。
いまだって科学によって得られる恩恵は自然なものではないので享受しないとする生き方の人もいるわけで、彼女が発言した言葉は今後も異方を受け入れ続けたら自然発生するひとつの意見だろう。その意見をもつのも主張するのも個人の自由だがその立場で、そういった交渉をする位置からの発言はイコールで人類全体の意見に強制的にさせられているので、それは交渉官としてどうなんだ。
いままでの地球で起きてきた出来事がすべて自然なものであると誰が判断したんだ。



もしかしたら描写されていないだけで世界的にひっそり決めたことを彼女が代弁しているだけで、それを達成するため自分の交渉ペースに持ち込むために私生活をみせるという手をうったんであれば彼女は間違いなく名交渉官だろう。
ストーリーの都合上、世論の一意見とするより交渉官である彼女から発された言葉であるほうが展開がはやいものにはなるだろうからまぁそういう側面もあるのかもしれない。



真道さんがいっていた「交渉には相互理解がかかせない」という言葉の根幹にあるのは「相互に状況を知らせ、そのうえで相手の利益をはかりこちら側にとってどの部分が利益があるところか理解する」ことであるし、またそれにより理解したようにみせるのも交渉技術のひとつなのでこのあとの真道さんの行動については興味深く、次回配信を待っている。