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ポケ森は箱庭ゲームではなくたまごっち的育成ゲームとして楽しい

DSなどでどうぶつの森を楽しんできたこともあり、アプリがリリースされてすぐにダウンロードした。事前の情報でキャンプ場が今回の舞台であることは知っていたが、これまでのゲームとはやはり色々ちがう点も多い。
すでにネット上でも様々な意見が出ているようだが、個人的な感想としては苦もなく楽しいので何がどう楽しいと思える要素なのか、その上で何が物足りないかなどを書いていきたい。

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ポケ森が楽しいか楽しくないかでいうと楽しい


これまでのようにゲーム機をわざわざ持つ必要もなく、気が向いたときにポチポチできる。3時間を目安にどうぶつたちが入れ替わり、店の品揃えも変わるので適度にゆるく楽しめる。


今回はお金を稼いで家具を買うのではなく、材料を集めて家具をつくる方式なのも個人的には好きだ。材料を直接集めるんではなくどうぶつたちと物々交換で集めていくのは若干めんどうにもおもうが、自分の作りたい家具のためにどうやってどうぶつたちから欲しいアイテムを効率的にもらおうか考えるのも楽しい。
どうぶつと仲良くなるために特に好みでない家具をつくる必要もあるが、これまでだと絶対に購入することはなかった家具が手に入る。と、それはそれでせっかくなのでレイアウトしてみると「これはこれで意外といいな」「今度あのデザインも試してみよう」という気づきもあるので、おもしろい。

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キャンピングカーの中にどうぶつが来てくれないのがさみしいので、たぬきちのイスをおいてみたがたぬきちも来なかった...

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その材料集めの物々交換のためのアイテムを、フレンド同士でバザーでやり取りできるというのは実にソーシャルゲームっぽさがあるなと感じた。いわゆる協力プレイといったところだろう。この機能により時間がなくとも材料集めが捗る。課金せずとも十分に楽しめてしまうので、ゲームの存続が心配だが小学生でも安心して楽しめるいいゲームだなとおもう。


というわけで概ねポケ森に自分は満足しているが、自分が楽しく遊び続けられる理由はなんだろう。


ポケ森に感じた「たまごっち」感


ポケ森で遊び続けているうちに、「これがほしい」と定期的に催促されるこのサイクルにどこか懐かしさを覚えるようになった。なんだこれは。昔にも自分はこんなことをしていた気がする。なんのゲームだろう……自分のとぼしいゲーム遍歴をつとつとと振り返ってみる。

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そこに脳内で響くアラーム音が聞こえた。



ピピー!ピピー!ピピー!



そ、そうか、これは……
この定期的にエサを要求されるこの感じは……


たまごっちだ!!



自分が小学生の頃はまだ白黒ドットだったたまごっち。3つのボタンを使い選択肢を選びお世話する頻度によりさまざまな成長を遂げるたまごっち。小学校にこっそり持っていっては音を消し忘れて廊下中にエサをよこせとばかりにピピー!と鳴り響いたたまごっち。

ポケ森から音が鳴り響くことはないが、3時間毎に森にいるどうぶつたちがほしがるもの(エサ)を渡し好感度という名の成長バロメーターを上げていく。どうぶつが成長した分は自分に経験値が入り、より多くのどうぶつを、多くのどうぶつを成長させるためのアイテムを手に入れるスキルを得る。お話をしてごきげんを上げる。

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これは箱庭か?いやそうじゃない。たしかに箱庭的な模様替えも楽しめるが、この模様替えは自分のためではない。成長するどうぶつたちのためだ。ではこのゲームはなんなのか?ゲームのなかで感じたあのたまごっちの既視感はなんだったのか。そう考えればポケ森は、箱庭ゲームではなく育成ゲームだったのだ、ということき気づいた。


ポケGOよりポケ森をやりたくなる理由


ポケ森が育成ゲームなのだと思えば心底自分がなぜやり続けたくなるのか納得した。なぜなら育成ゲームが好きだからだ。そしてなぜどうぶつの森シリーズが好きな人でもポケ森があまり好きではない人がいるのかもわかったように思う。これまでの箱庭ゲームではなく、育成ゲームだから、ゲームジャンルが違えば苦手に思う人が多くなるのは必然だろう。


例えば自分はポケモンシリーズが大好きで、ゲームボーイでポケモン全種類コンプ(もちろん進化前も含めて1個体ずつ保有)とかするくらい大好きで、だからポケGOが出たときとても嬉しく楽しかったのだが、全然やりこむ気にならなかった。なぜなら育成要素がないからだ。


ユーザーのレベルアップはあるがそれはどうでもよくて、そうじゃなくて自分の好きなポケモンを好きに育てることに楽しみを感じていたのにそれができなくてポケGOにハマることができないでいるのだ。


それとほぼ逆でポケ森は、これまでどうぶつの森で提供されていた数ある遊び方の選択肢のひとつ、育成要素が強く引き出されているのだろう。どうぶつの森シリーズはスローライフをウリにしているが、別にこれまでのゲームだって全然スローじゃなかった。やることが多くて大変で気疲れてしまうくらいスローじゃなかった。ただ、遊び方の幅が広かった。インテリアを集めてレイアウトしたり、多くの生き物をコレクションしたり、どうぶつと会話したり、どうふつを虐げたりと、多様な遊び方を受け入れてくれるゆるさがあった。


しかしあれはやはりコンシューマーゲームだから、最初にゲームを買い切るタイプだから提供できるものだろう。今回のスマホアプリのように基本無料では遊び方の幅が広すぎると課金ポイントが作りづらくなる。ゲームとしてサイクルを回していくことを考えるとリリース段階でそこまでの機能を提供するのはリスクだし工数もかかる。そうすると、今の育成要素を強く引き出した戦略は一部の人には少なくとも訴求できるのでマネタイズを考えるといい出だしではないだろうか。

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今後期待する別の遊び方


と、ここまで育成として楽しいと伝えてきたが、またもしこれを育成とするなら物足りないところはたくさんある。例えばどうぶつの好感度MAX20までしかない点や、どうぶつ全部コンプしたらどうするのかという点だ。
初代たまごっちは、たまごっちが成長しきると初期化してまた育てるところから始めていたが、ポケ森はそうはいかないし、この現代においてそんなレトロな仕組みを採用するわけもないだろう。


つい先日新キャラ登場と、クリスマスシーズン限定アイテムが出てきたがそれはあくまでも現状の楽しみ方にゆとりが出ただけでゲームとして次のステップには進んでいない。新たな育成対象が増えるアップデートはそれはそれで楽しいのだが、毎回それだと恐らくやることがなくなるタイミングが発生してくるだろう。育成対象がいなくても楽しめる機能が、家具作りやレイアウト変更以外にも必要だ。
個人的には、せっかく好感度を上げ育てたどうぶつたちと協力して何かができるミニゲームのようなものがあればいいなぁとおもう。よりどうぶつに愛着がわきそうだ。
ちょうど今度はどうやら新しいレジャースポットが出てくるようなので、この場所が一体どういう機能を持つのかは期待したい。

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スローライフがもしテーマとして引き続きあるなら、今後のアップデート機能もスローに待っていきたいところだ。



余談


このエントリーを書きながら「そういえば今の最新のたまごっちはどんな機能があるんだろう」と調べたら恐ろしい事実がわかった。

たまごっち公式サイトに表示されている「20しゅーねん」の文字。
たまごっちが発売してから20年......。


20周年記念に初代と2代目が今年の11月23日から売り出されたとのこと、ちょっと久しぶりに遊びたいきもちが芽生えた。


たまごっち 祝20しゅーねん! たまごっち オレンジ

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たまごっち 祝20しゅーねん! 新種発見!!たまごっち 白(柄)

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