日本酒は奥が深いことはわかるが正直よくわからない、でも美味しいものが飲みたい。というのは日本酒を飲み始めると誰もが一度は思うことではないかとおもうが、そんなときにまさにぴったりの店が五反田にある。友人から、日本酒と料理がいいかんじに出ると誘われ伺った店は「わに家」という。カンバンが足元の点灯だけなので、うっかり見過ごしてしまわないように注意したい。
飲みやすくうまいと間違いなくわかる日本酒ラインナップ
店内の座敷席に通され、壁にかけられた日本酒メニューをじっくりみる。なるほど、これは間違いないやつらばかりだ。これだけ「どれを頼んでもおいしい」のがわかる品揃えだと本当に最初の1杯に悩む。
この日は4人で入ったため、2種類のお酒を1合ずついただくことにしてできる限り多くの種類を飲もうという作戦で、最初の1杯を注文。
鍋島のハーベストムーンと南部美人の純米吟醸ひやおろし。そう、なにはともあれ秋なのでまずはひやおろしたい。南部美人は残りがわずかだったこともあって、新しくくちあけの瓶からも少しばかりいれていただいた。くちあけのものは辛みがつよく刺激的で、しばらくたったものはマイルドな口当たりになっておりとこれがまた全然いい意味でそれぞれ味が異なり得した気分になる。
ささっと出てきたお通しが、これまたおいしい。
絶品小鉢料理をあれやこれやと堪能
料理は日によって異なるようで、黒板に書かれたもののなかからなんとなく選んでいく。まず最初にきたのは本日の刺し3点盛り。しめサバとアオヤギとあと1つなんだか忘れてしまったが、とにかく間違いなく日本酒とマッチして最強であることはいえる。
お次にきゅうりの味噌あえ。うんうん、日本酒が進む。うまい。
からの、旬もの。舞茸の天ぷらがきた。はぁぁいい香りだなぁ。おいしそうだなぁ。これは絶対においしいに決まっている。味がしっかりとついていてうまい。
続いてまたきのこと海老のホイル焼き。こう、シンプルな和食って本当になんでこんなにおいしいだろうか......しあわせだ。
そして忘れちゃいけない厚揚げ登場。細切りのおかかがふわふわきらきらしていてまぶしい。くちにいれるとじゅわわっとみずみずしさがあふれでる。ふぅ。うまい。
小鉢料理ということで全体的に小ぶりで出てくるため、様々な料理を楽しめるのがまたあわせて違う日本酒を楽しむきっかけにもなる。この料理ならこの日本酒を、この日本酒ならあの料理を......と、自分たちの好みにあわせてテンポよく料理を切り替えて行ける。
五反田はいい店が多いが、また行きたいお店が増えてしまった。