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圧倒的にくちの中に香りひろがる「香おぼろ」- 全国のユニークな豆腐食べ比べ

先日豆腐マイスター有志で「TOFU Lover's Selection」というイベントが開催された。イベントの内容は、豆腐マイスターによる豆腐作り選手権と、全国から集まってきた豆腐の食べ比べだ。


そこで食べた豆腐で個人的に気になったものを紹介したい。

宮城県 兎豆屋「香おぼろ」

今回100種類ほど食べた豆腐商品のなかで個人的1番だったのは、宮城県にある兎豆屋さんの「香おぼろ」だ。

香り豆という在来種の大豆が使われており、くちの中にいれるとその圧倒的な香りのよさに感動せずにはいられない。普段は枝豆で消費されてしまう品種だそうなので、これは枝豆でもぜひ食べたい。


期間限定で店舗で販売されているようなので、購入できそうな方はぜひ試してもらいたい。




東京都 小野田商店「利休豆腐」

1年に1度行われる全国豆腐品評会は、大豆、水、凝固剤(にがりなど)のみでできた豆腐がエントリーされる。だが今回のイベントではそんな制約はもちろんないのでわりあいユニークな豆腐たちが集まった。


そのなかの1つ、「あーこれめっちゃうまい好き」となったのが東京都 小野田商店の「利休豆腐」だ。濃厚な豆乳に白練り胡麻がまぜこまれて作られた豆腐で、胡麻好きにはたまらんという味。これでほうれん草の和え物とかつくったら完璧では。

山葵をつけて食べるのもおすすめということで、単体で酒のつまみとしてちみちみ食べるのも間違いなさそうだ。これは買いに行かねば。


静岡県 金沢豆腐店「生もめん」

豆腐マイスターになってよく聞かれるのは「冷や奴でおいしい豆腐はどれか」という質問だ。いやぁいっぱいありすぎるんだけどどんなのが好み?とヒアリングするところから始めて、大豆の味がよく楽しめる豆腐を紹介することが多い。


ただまぁそうした大豆の味の主張の強いものはいかんせん「毎日食べる豆腐になりえるか」というとそうでもない。あとなんといってもちょっと値段がはることがしばしば。
毎日食べても疲れずしかし味はよく、値段もほどほどなもの、としてとてもバランスがいいなと感じたのが、静岡県 金沢豆腐店の「生もめん」だ。

内容量500gにして税込240円。木綿豆腐なのだが櫂で寄せる方法で作られているので、柔らかくふんわりした食感に仕上がっていて、そのまま冷や奴でも、お味噌汁の具でも、そのほかの料理でもなんでも合いそうだ。


宮城県 ささはら豆腐店「極上ゆずきぬ」

ユニーク系豆腐でこれもまたつまみにとてもよさそうだなぁとときめいたのは宮城県 ささはら豆腐店の「極上ゆずきぬ」だ。

あんまりゆず自体好きではないのだが、この豆腐はゆずの感じが嫌味なくスッとくちの中にとけてさわやかさが広がってとても食べやすい。揚げ物なんかと付け合わせにして食べるのもよさそうだ。
湯豆腐にしてポン酢をちょちょいとつけていただくのも間違いないだろう。

熊本県 八天狗の里「八天狗シフォン」

今回は豆腐だけではなく、豆乳などを用いたドーナッツ、クッキー、ケーキなどの商品もあちこちから集まってきていた。


おいしいだけではなく、大豆として気になったのは熊本県 八天狗の里で作られている「八天狗シフォン」。八天狗という在来種の大豆で、熊本県山都町にある水増集落を中心に育てられてきた幻の品種とのこと。現在は集落で大豆の生産・加工・販売をおこなっているそうだ。

シフォンケーキはふわっふわで、これは東京で売ったら手に入らなくなるくらい人気が出てしまうやつでは?というクオリティ。豆乳のやわらかな味わいも感じられる。お取り寄せもできるので、これは豆乳スイーツとして今後定番にしたい。

https://8tengu.stores.jp/items/5ba0bfa25496ff5cff0021bd





その他にもこれまで食べてきた好きな豆腐たちや楽しいアイデアの豆腐たちがいっぱい並んで、楽しい食べ比べ会だった。
開催日が2月3日だったので、これで今年の験担ぎは完璧に違いない。




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