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トクサツガガガと宇宙戦隊キュウレンジャー第1話、ある通行人Aからの感想

トクサツガガガという漫画を最近よみはじめた。よみはじめた、というよりこないだ1巻を買ったとおもったら気づいたら電子書籍最新の8巻まで買っていた。
漫画の内容は、タイトルからほんのり感じ取れるように特撮を扱った内容で、特撮が好きな(特オタとも称される)女性を主人公にして話がすすんでいく。


実のことをいうと日曜朝のあのゴールデンタイムから自分はもうけっこう離れて久しい。理由はものすごくかんたんにテレビをつけないことと朝ねむいことで、別にこれといった大きな理由はない。



そんななかでトクサツガガガを読んでおもったことは「あーーー、特撮みたい」だった。
特撮とはこの場合においてはヒーロー系のことをさす、と欄外に注釈を加えておきたい。



その昔、1番ヒーローものをしっかりと見ていたのは年の離れた弟がまだちいさいときだった。小中高と早起きが苦にならない生活を送ってきたので日曜朝に寝ているなんてもったいない!朝起きてテレビ見てでかけよう!というのが習慣になっていた。
その頃やっと家族内にそういった番組のことを話せる相手ができたのがうれしくたのしく弟を連れて後楽園によく行っていた。親にしてみれば弟の世話をまかせられてありがたいし弟はヒーローショウが見られるし自分は堂々と付き添いで見に行けるしすばらしい利害関係の一致であった。家族といえどもお互いのメリットを提供できるのはだいじなことだ。



そんなこんなで特撮の幅広いジャンルのなかで自分が好きなのはメタルヒーローだったり戦隊モノだったりするヒーローな彼らなのだが、なんでだろうと考えてみた結果、世代だからだとしかいえなかった。ジャンパーソンやビーファイターカブトが好きだった子供の頃、ママレードボーイも花より男子も夢のクレヨン王国もなんでも男の子向け女の子向け関係なく日曜朝にやっている番組がどれも大好きだった。
小学生の時、同じクラスの男の子から美少女戦士セーラームーンを見てる、大好きだというはなし聞き、でも他の男の子にばかにされるからというので教室のすみでこっそり感想を言い合ったりカードを交換していた。男の子向けの番組を見ている自覚があったので、男の子が女の子向けの番組をみても楽しいとおもうであろうことは当時でもわかることだったし、それに誰かと好きなものの話ができるというのはとても楽しいことだった。
そうした楽しかった思い出と、思いがけない楽しさと気づきをどんどん出す日曜朝の特撮やアニメのヒーローたちが、だから大好きだったんだなとトクサツガガガを読んで改めて気づいた。



宇宙戦隊キュウレンジャーを見る理由

このトクサツガガガをよんだタイミングで新しい戦隊モノが始まるのはもうなにかの神の啓示としかおもえない。のだが、実は今朝の今朝まで今日からスタートだと知らず放送を逃してしまっていた。
まぁ1話くらい2話見れば補完できるし番組放送前予告とか見ておけばなんとなくつかめるよね、とおもいとりあえず公式サイトに赴きPR動画をチェックしてみる。




「時は遥か彼方の未来…宇宙は泣いていた。」
そんな冒頭からはじまった動画を見終える頃には自分はどうやったら1話を見られるかの検索していた。
戦隊モノ初の9人レンジャー。昨年、2016年が戦隊モノのちょうど40周年という記念年だったようで、動画のナレーションでは「41年の歴史を誇るスーパー戦隊は長きにわたる伝統をうちやぶる。5人組ヒーローから9人組ヒーローへと新たな進化をとげ、過去最大級のスケールで宇宙の大海原へと飛び出していく」と語られた。5人組から9人組へ。なんだそれすごい。9人って……!!!あれ、もしかして名前のキュウレンジャーって9人のキュウってことか。ゴレンジャーのオマージュってことなの、新しい時代を始めるぜって意気込みなの、ええええそれはみたいいいい。

www.youtube.com



とかおもいながらカチカチ検索を進めると東映ご本家のブログのようなものにたどり着いた。

スーパー戦隊は複数ヒーローですから、力を合わせて敵を倒すところにカタルシスがあることは間違いありません。しかし、<1人では倒せなくても、9人で力を合わせれば敵なしだ!>という戦隊にはしたくないと思っています。1人でも最強の戦士が9人集まった、宇宙最強のスター軍団、それが宇宙戦隊キュウレンジャー。そうでもないと、宇宙のほとんどを支配しているジャークマターには歯が立たないですしね(笑)
1人1人がスーパースター、9人揃ってオールスター。
とにかく強く、とにかくカッコよい戦隊、これを目指します。


www.toei.co.jp


今回のキュウレンジャーは、レンジャーの人数がちがうところが大きなポイントであることは間違いないと思われるが、これまでとまた大きくちがうのが「すでに敵に侵略されている状態から物語が始まっている」部分であることも大きいとおもう。そう、すでにもう地球は悪の組織の手におちているのだ。地球だけではない、宇宙そのもの全体が。宇宙全体をのっとってしまうような悪、途方もないしまたそれに立ち向かうのなんて考えるだけでも途方もなく陰鬱なきもちになってしまう。
だからこそ、その悪に立ち向かうのは正しくて強いだけのヒーローでなくてみんなのきもちを明るく前向きにもっていけるスーパースターなのだと、だからキュウレンジャーはそういうものなのだということなのだとこの文章を読んでさらに1話を見たいきもちが強まった。



戦隊モノ見放題「東映特撮ファンクラブ」

キュウレンジャーの見逃し配信はどうやら動画配信サービス系ではauビデオパスのみ独占配信とのことで、docomoもSoftbankももっているのにauだけはこれまでに一度も使ったことがない自分からするとまじで涙を飲み干すしかない。auさんまじでビデオパスをau会員以外でも使えるようにしてください……。


いやでもなんかどうにか、再放送とかないのかよ、なにかあるだろ絶対……!とヒーローばりに諦めないこころで検索をした結果たどりついたのは公式サイトだった。あれここ一番最初にみたよ。
公式サイトのキャストブログに貼られていたあるリンク、「東映特撮ファンクラブ」。


tokusatsu-fc.jp


このサービスは東映さまご自身が運営されているようで、歴代のヒーローものが見放題で月額960円(税込)。
auビデオパスは月額562円なことと初回30日無料で見られることと特撮以外も見られるものがたくさんあるので、auの回線があるひと、au端末をもっているひとは迷いなくそちらで見ることをおすすめするが、とはいえこれもこれで歴代のヒーロー見放題というなんとも今の自分にドンピシャなサービスすぎてなんの罠なのかとちょっと怖くなってきた。


あああブログ最初にみたときは宣伝テキストなんて目にはいらないぜというきもちで読み飛ばしてごめんなさい、でもありがとう。このおかげで1話をみることが、そしてこれからも見つづけることができるでしょう(リアタイでみるにはテレビをつける=配線するという山を乗り越えなければいけない)。

www.tv-asahi.co.jp

この「東映特撮ファンクラブ」(略してTTFC)は基本アプリのみでのサービス提供となり、とにもかくにもアプリを落とさなければいけない。そしてアプリを落として流れのままに月額会員料金をアプリ決済のフローで支払えば登録完了だ。アプリのつくりは大方の読み通りいかんともしがたさがあったが、なんとかBNID(バンダイナムコID)と紐付けをおこなうことでパソコンからの視聴が可能であった。まよいなくBNIDをつくった。
アプリの出来についてはさておき、コンテンツ自体は動画を見る以外にも戦隊モノの関連ニュースやグッズ情報、撮影裏コンテンツなどおいしいネタがけっこうたくさんあるぽいので、あとで焦っていないときにじっくりと眺めたい。




キュウレンジャー第1話感想


ここからはネタバレを含むのでここまでで「キュウレンジャー俺もわたしも見たくなってきた!」という方はぜひともブラウザをそっ閉じしてほしい。



番組PR動画のとおりに宇宙幕府ジャークマターにすでに支配されてしまった宇宙のある星で、平和に遊んでいる罪もないこどもたちが蹂躙されていく日々……そこに現れたのがジャークマターに対抗する唯一の組織、リベリオンのエースチーム=宇宙戦隊キュウレンジャーのチャンプ、ハミィ、スパーダの3人。それぞれが選ばれた星座のキュウタマをかかげてキュウレンジャーに変身する……というところからはじまるわけですが以下だらだらと。




このまず最初に冒頭からしていわゆる戦闘員さんたちの人数の多さやばくないです、何人なのあれ。CGで盛っているところは結構あるけどそれにしてもめっちゃ人いるーーー!すげーーーー!というきもちでざわざわした。そのあとに惑星ジャグジャグにいったときも空から舞い落ちる戦闘員さんまじ多すぎっておもったけど、実際にアクションしているのはだいぶ数が減っていたからおそらくガルの村人として出てきた人たちと中身同じなのかな。


いやそう、このジャグジャグ星のガルがまさにキュウレンジャーが救うべくして救いをみせてあげる必要のある代表格「悪に染まった環境にこころを折られてしまった人」で、そのこころをもう一度復活させることができたのは、やっぱりスーパースター☆の成せる技だと感じまくった。あの流れは本当にキュウレンジャー1話目にふさわしすぎるし、あと波しぶきはんぱない。ロケすごい。雰囲気最高。


ガルを救って魅せたラッキーは正真正銘のスーパースター☆だし、間違いなく主人公だった。ちょっとおばかすぎる感あるけどまぁそれも話数かさねるごとにもう少しおとなになるはず(?)なのかともおもうし、そういった面があるからこそのスターでだれかを救える力があるんだろうなぁっておもわせるに十分だったけど、宇宙にとばされたらもっとはやく凍りついてしまうんじゃないかとおもうのとしし座流星群を自在に扱えるってやばくない、それ宇宙支配するよりやばくない???ドン・アルマゲよりよっぽどアルマゲドンじゃない????
いや、いいんですよ、かっこいいからね、いいんだけどやっべーこれまじつえーっておもいました。



9人組という前フリで始まったキュウレンジャー。いまはまだ9人集まってないから集めるところからだよ!なんていいながら結局1話で5人+1人というところまで進み、一気に5人組戦隊モノのベースを超えましたね。ピンクの子はまだ変身するって番組内ではだしていないけど、番組PR動画ではめっちゃ紹介していたからどこかであの子がメインのお話くるのかな〜。2話のゴールド&シルバーコンビも結構個人的好みぽいのでたのしみ。
むかしむかしの戦隊モノといえば女の子はピンクとイエローなんてかんじだったイメージですが、もうわりとミドリもブルーの子もでてきましたね。トクサツガガガで主人公の女性がピンクを押し付けられていやだという話をしていましたが、押し付けられても似合うならいいなぁというのはピンクきらいじゃないけど似合わない人からのある側面でのコメント。でもやっぱり押し付けられずに好きな色を好きっていいたいよね。
というわけでイエローが好きです、スパーダいいね。若干オネエキャラっぽさあるのが好き。料理人なのも素敵だけどつくるの宇宙食か、そりゃそうだよね、宇宙でみんな普段生活してるんだもんね……ラッキーが食べてるの最初ねんどかとおもったけど、あれガチの宇宙食(チョコミントアイス)ですよねたぶん?
ハミィかわいいねハミィ。かわいい女の子が初期からいるっていいね。あとチャンプの声あかん、だめ、反則です大塚明夫さんって。
あとほかの声優さんも豪華なんだよね、ガルの中井和哉さんとかね。なんだろう力がはいっているのかやはりこのキュウレンジャーは。


あと久々に戦隊モノみたせいか最近の流れをさっぱりしりませんが、合体ロボって1話から出てくるものだっけ……?なんかもうすこし……ロボって「うわあああ敵が大きくなりやがったあああこれじゃあ太刀打ちできないいいい」「よしまかせろ実は……」みたいな流れででてきてた気がするのは古い話ですかね。いきなり合体するのでびっくりでした。でもそのロボの戦闘シーンが、め っ ち ゃ よ か っ た ……!!!



氷山のようなものがひろがる惑星に降り立つ2体のロボ。宇宙の独特の光加減(別に宇宙いったことないけど雰囲気ね)を表すように暗いところは本当に真っ暗に暗く、でも光があたるところはくっきりほんわり見えて情緒があるとともにロボのかっこよさのひきたつことひきたつこと。この照明考えたひと神なのでは。
あとロボ同士が戦うときの火花ね、火花散るかんじ、ロボが戦ってるんだな〜〜〜〜!!!てほんとテンションあがる。あとなんか謎の鞭っぽい武器がちょっとおもしろかったw
そんで地球で戦っているわけでもないから何も大きさを比較できるものがないはずなのに、画面のなかでものすごく大きく見えて。なんでだろうとおもって見直したら(オンラインサービス万歳)、あたかもその星の地面に降り立って、そして少し遠くの方からロボたちが戦うのを眺めているようなその位置から撮影されているからだーーーーーと気づいたときのこの衝撃ね。やー、これ小さい頃にこんなのみちゃったらもうまじ絶対大きいロボどこで戦ったんだろうってだまされるし積極的にだまされたい。あとさりげなく電波受信する丸いやつとか背景に同化するかんじで置いてあるのも視覚的に騙される要因になったんだろうなぁ、くそう、しびれるぜ。
人間サイズの戦闘シーンも爆発ばんばかされててわー!ごうかー!ってきもちで楽しかったけど、戦闘シーンは今回はロボ対決が1番よかった。



そんなかんじをもちまして久々の戦隊モノを大変こころのそこから楽しむことができて満足です。それもこれもトクサツガガガを読んで戦隊モノを好きだったきもちを思い出せたおかげであるので、よくも思い出させてくれやがったな(財布にぎりしめて時間泥棒をにらみつけるきもちで)と、どうも本当に楽しい共感できるすてきな漫画をありがとうございます。次巻も楽しみです、というさりげない感想をおいて一旦こちらをしめさせていただきます。


トクサツガガガ(1) (ビッグコミックス)

トクサツガガガ(1) (ビッグコミックス)