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イベント/旅行/デザイン/おいしいもの...

ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」再炎の国内千穐楽をみて #ナルステ

[Memo] 雑記

想いがあふれていて感想として書き起こそうと画面を開いたけど、何から書き始めたらいいのかわからない。


去年、ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」をみて世の中にはこんなに面白くてすごいものがあるんだということを知ったし、何よりもそれが大好きな「NARUTO」という作品を軸に作り上げられた世界だというのが、ただただうれしかった。
そして今年の5月、再炎のニュースを知って迷いなく見に行くことを決めた。



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ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」再炎は、昨年のライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」2015のストーリーに大きく違いはないものの、演出バージョンアップ、細かいシーンの追加などがはいり、間違いなく去年以上に、否応無しに楽しませられるステージだった。


各演出について

ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」の見所の1つはなんといってもあらゆる技術を用いて表現される忍術だ。
自分の大好きなオープニングの影分身の術のシーンは、昨年と同じくELワイヤーで黒子の身体の上にナルトの外形をつくりだし、あたかもナルトがたくさんいるかのように見せるものだった。昨年とちがのはナルトたちがステージをおり、あちこち駆け回りより元気いっぱいな、おちゃめなナルトの雰囲気を加味させてくれたところだ。「オープニングでいきなりこんなものすごいのがくるのか!」と驚かされた、その最初に見たときのきもちを褪せずにいさせてくれる、こんなうれしいこと他にない。


また忍術とはちがうが、演出の話で外せないのは第七班の自己紹介だ。晴れて忍者となりスリーマンセルを組んだ、ナルト、サクラ、サスケがカカシ先生と出会い個性豊かな自己紹介をみせてくれるシーン。ナルトは相変わらずコミカルで思わず応援したくなるすなおさにあふれていた。そして昨年、原作通りにはちがいないがちょっと自己紹介が短いなと感じていたサスケは、自己紹介の内容に変わりはないものの踊りとプロジェクションマッピングの演出をサスケのひねたかっこよさにうまく付け加えてバージョンアップされていた。その分、かわいらしさあふれるサクラの自己紹介がちょっと削られてしまってはいたようだが、サスケのためならサクラは文句はいわないだろう。


そして忍術が多用されるのはなんといってもバトルシーンだが、このステージ前半最大にして最高のバトルは間違いなく再不斬・白の登場する波の国での戦いだろう。昨年はわりと原作を知っていないと「いま何がどうなったのだろう?」と疑問に感じる箇所が多かったが、今年、新たな演出を加えることで初めてNARUTOにふれる人にもわかりやすく、見応えあるものになっていた。
例えば、再不斬がカカシを水の牢獄に閉じ込めるシーン。昨年は再不斬とカカシの動きだけでほぼ現されていたものに、プロジェクションマッピングで映像を加えたことで「再不斬の水分身がカカシをとじこめた」ことがわかるようになった。また白のつかう氷遁秘術・魔鏡氷晶では、今回から導入されたLEDの仕込まれたポイが大活躍だった。あれほど千本を投げている様子をあらわすのに最適なもの、ほかにはない。
このポイ、再不斬の水の牢獄からカカシを救出するのに、ナルトとサスケの作戦で再不斬を追いつめるときにも使われていて、なるほど去年の手裏剣を投げるだけより見た目がかっこいいし強そうだった。しかしやっぱりそのあとの「うずまきの中心をみつめるんだ〜!」というあの瞬間の頭のうえのハテナ残ったままだった。いやいや、うずまきを見つめるのを再不斬さん素直にいうこときかないだろう、聞いちゃうのか、素直だなぁ再不斬さん……!


また細かいところでは、ナルトの影分身やお色気の術をつかう際に手元から煙がでるようになっていたり、サスケの呪印を封印する際に一度封印を反発するような箇所が追加されていたり、ナルトから九尾のチャクラがもれ出すときに五行封印の印がうっすらみえたりなど、細かな演出がたくさん加えられていた。ここまでされて、見るこちら側が満足しないわけがない。

シーンの追加

今回、昨年になかった大きな点をあげるならロック・リーのことは1番に推して行きたい。
公開されていたキャストをみて「ロック・リーのシーンなんてどこに入るんだろう?」と気になっていたが、まるであたかもそこに最初から入る予定だったかのようにすんなりとストーリーになじんでいた。
最初の班分けシーン、去年はイルカ先生が班分けの第七班までの省略がちょっと違和感があったが、今年はその隙間にロック・リーの修行の様子がはいり、妙な間があくことがなかった。さらに、後半スタート時の起床シーンにロック・リーが登場。ナルトと比較するような形で、ステージの端と端で繰り広げられるコミカルな演出は、あと目がもう1セットほしいとおもったものだ。
後半のサスケをナルトが追いかけるシーンで助っ人として参上した際の戦いっぷりは、本当にロック・リーっていたんだ!と感心してしまうものだった。木の葉旋風をこの目で見られる日がくるなんて、10年前の自分は考えもしなかった。


またキャラ同士のコミュニケーションも原作内で人気の高い「サスケとナルトがサクラの平手でキスしてしまう」「ナルトが調子にのってカカシ先生に千年殺しをお見舞いされる」「ナルトとサスケがじゃれあう」などのストーリーの主軸ではないが、キャラ同士の魅力を引き出すシーンがあちこちにちりばめられていた。正直あれらだけでも見る価値はある。特にナルトの修行中に白と出会うシーンで、白が「自分は男だ」とつげるシーン、ナルトがツアー途中から毎回アドリブでちがった演技をして楽しませてくれた。原作の表現とはズレるが、でも決してナルトじゃないことはなく、ナルトとしてナルトがそこで生きたうえでの表現は、さらっとやっているが本当にすごいことだと感じた。

アクションとステージ

ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」は、ほぼずっとアクションで構成されているといっても過言でないくらい、ステージ上で人がかけまわっている。
それを実現しているのは、あの作り込まれたステージあってこそだ。舞台上に大きな段がスライドして登場するが、その段には固い板状の段、トランポリンがしこんである段、岩のようなつくりの階段といくつかの要素で構成されており、それがシーンごとに入れ替わることであの多くのバトルシーンをそれぞれ盛り上げてくれる。
さらに、その段の上に登るには裏から周りこむのはもちろん、舞台上から一見ただの飾りにみえる配水管や屋根を伝って、それこそ木の葉の里を飛び回る彼らの様子そのままにアクションが続けられる。あのステージの設計をつくった、考えた人にNARUTOの世界観を崩さずにこんなにみんなのよさを引き出してくれるステージをありがとうと伝えたい。


我愛羅が登場したあとの砂の攻撃、防御シーンも昨年からバージョンアップし、攻撃時と防御時の差がわかりやすくなっていた。ひょうたんを背負い、守鶴の腕と面をつけてバトルアクションをする彼は、きっと大変だろうにそれを微塵も感じさせず、むしろ去年よりも圧倒的な孤独感を伝える演技で我愛羅の魅力を伝えてくれた。


ナルトとサスケの最後のバトルは、みている方がつらくなる、本気の殴り合いをしているかのような勢いで、その中にお互いの葛藤が合間見えた。ただのバトルじゃなく、ただのアクションじゃなく、その裏に隠されたきもちのやり取りが伝わってくるものだった。


第七班への愛

そろそろいい加減ながくなってきたので、最後に大好きな第七班の1人1人について書いて終わりにしたい。


自分が原作からして愛してやまないのはそう、担当教員のカカシ先生。
普段3人に接するときにあふれでる優しさとおちゃめさ、そしてみんなと話しをするときの声の柔らかさ。再不斬と激しく戦うシーンでは厳しく、ときにはあおったりと大人の余裕をみせてくれる。好きなキャラの3次元なんて許容できない、というきもちでいきてきた自分に、この現実世界で原作以上にあの大好きな先生を表現しきってくれたカカシ先生。本当に大好きだ。


誰よりもかわいく、そしてストーリーをどんどん引っ張っていくサクラ。
正直にいうと、ステージのサクラがかわいすぎて原作よりも好きかもしれない。サスケくんへきもちを一途に一途に伝えるその様子をみていると、そんなアホな男はやめなさいといいたくなるくらい、ただ純粋に魅力的で、そしてあんなめんどうくさい男キャラたちを明るくかわいく誘導してくれる、彼女以上のサクラなんていない。


昨年から自分のなかで怒濤の勢いで好きになってしまったのは、そうサスケだ。
特に意識していなかった(いやもちろんサスケはかっこいいなと思ってはいた)が、回を重ねれば重ねるほどに、演技できもちを刺されていった。サスケの心の葛藤の様子が叫びであったり、数少ないささやきであったり、ちょっとした動きに表現されていて、見れば見るほどに目が離せなくなっていったしサスケの出番が待ち遠しかった。彼の、疾風伝のサスケがみたくてみたくてたまらない。


何よりのお礼とこのなんともいえないきもちを伝えたいのは、主人公のナルトだ。
最初っから最後まで動きっぱなしで、表情がくるくるコロコロかわって、ちょっと目をはなした隙にとんでもないことをするもんだから、見ているこちらもその勢いに巻き込まれるしかない。
都合、今ツアーで何度か公演を見に行くことができたが、やっぱり何かしら毎回トラブルのようなものはあった。観客からは毎回笑いをとれたり、気づかれずに進んだりすることもあったが、それは、座長をつとめる彼にはとても気がかりなことだったろう。そもそも再炎というこのステージからしてプレッシャーははんぱないはずだ。去年と同じことをするだけではなく、それ以上にどうしたら楽しませられるか、それをずっと考え、誰よりも先頭きって体現してきたのだとおもう。それは、カーテンコールの彼の涙ながらの言葉にもにじみでていたようにおもう。
でも、あなたが頑張ってくれたおかげで、こんなに素晴らしいものと巡り会うことができた人がたくさんいたことを、あなた自身も忘れないでいてほしい。この公演にどれだけの人が感動して、さまざまなことに立ち向かって行く元気をもらえたか、覚えておいてほしい。
ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」再炎を見せてくれて、本当にありがとうございます。



10月から始まる中国公演はキャストもだいぶ一新されてしまうようでさみしいけれど、スタートの上海公演はナルト役の松岡さんが出演されるようだ。
個人的にはやっぱり日本公演のキャストのみんなが作り上げてくれたこのステージが大好きなので、このいまのナルトカンパニーの次のステージを、また見られる日を楽しみに待っていたい。