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イベント/旅行/デザイン/おいしいもの...

野生あなぐま肉のすき焼きを食べに渋谷「むじなや」へ

[Review] おいしいご飯

あなぐま、といわれてもイマイチ顔がピンとこない。たぬきやらハクビシン、頑張ってアライグマがいいところだ。
そんな「あなぐまのすき焼きを食べに行こう」と誘われても何を言われているかよくわからない。
しかし食べに行こう、といわれてNOという答えはなく、いそいそと渋谷にある「むじなや」へでかけた。



このお店は今年クラウドファンディングで立ち上がったばかりらしく、あなぐまだけではなくジビエ肉を堪能できる店らしい。立ち上げから1年は会員限定で予約がとれるということで、会員の方に連れて来てもらった。



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渋谷駅の道玄坂近くにあるお店は、一見よくある和食屋さんのような佇まいだ。
中にはいると4人の座敷のテーブル席が3つとカウンターが数席。会員制がとかれたらあっという間にうまってしまいそうだ。

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予約をするとコース料理と飲み放題になるようで、まずはメニューから飲み物を注文。
あとはメニュー通りに右から順番に料理が運ばれてくる。

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最初にでてきたのは鹿肉のたたき。

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バターをあえてほどよくたたかれた鹿はくさみもなくやわらかく、バターの風味がほどよくまろやかにうまい。
手元のしょうゆかポン酢につけるもよし、またそのままでもバターの風味でおいしく食べられた。



お次はいのしし肉の味噌煮込み。いのししとは初めてのご対面だ。

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連れて来てくれた会員の人は、ご自身でもジビエの肉を買って調理するくらいのグルメなのだが、その人いはくいのしし肉は調理がとても難しいらしい。と、いいながらもこの味噌煮込みはおいしかった。

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よくしみ込んだ味噌がご飯に最高にあう。



いのししに限ったことではなくジビエ全般にいえることとしては、牛・豚・鶏とちがいあくまでも野生にいた動物をしとめているので食用に卸されている肉のように安定した肉質のものがくるわけではないのだとか。実際にバラしたときにあぶらがのっていたりいなかったり、くさみがつよかったりよわかったり、個体差が大きいからこそジビエをおいしく食べるのは色々な条件をそろえる必要がある。
このむじなやは、宇田川カフェという渋谷ではわりと人気のカフェと同じ系列の店だそうで、そこのオーナーが大分の漁師さんと仲がよく、そちらの方がしとめた肉を卸してもらっているそうだ。この店で雇われ店長をしているお姉さんも、以前まではそこのカフェで働いていたとかで、面白い話をいろいろしてくれた。


箸休めにお新香をかじりつつ、あなぐま肉のすき焼きについて話をきいた。

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世の中で「たぬき鍋」と呼ばれる鍋はなんでも元々はどうやらあなぐま鍋だったらしい。
あなぐまはたぬきの巣の中にまぎれこんで住んでいるため、たぬきと間違えて食べられていたんだとか。そこから「同じ穴のむじな」なんて言葉もできたとかなんとか。


あなぐま肉のすき焼きは、まず肉のくさみをとるために大分の赤酒でじゅわっと火をとおす。

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火をとおしたら、そのゆでた酒から一旦あげる。

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ゆでた酒は捨ててしまうということでもったいない気もしつつ、酒だけのものも味見させてもらった。みりんに近いようなあまい酒で、たしかに料理にあわせるにはもってこいな味の濃さだった。

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ここからはよく知るすき焼きの手順で、たれの中に具をいれ砂糖をまぶし水をひたひたにいれる。

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ぐつぐつと煮えて来たところで大量の野菜をどんどこと投入していく。
このきのこがまたなんともいい味のきのこだった。

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左側にのっているのは豆腐ではなくお麩とのことで、もともとは豆腐で提供していたところをお麩のほうが味があうということで切り替えたとか。たしかにこれがすき焼きとよくあっておいしかった。家でやるときも、豆腐もいれるがお麩もいれてみたい。


あなぐま肉はこの日食べた中で1番野性味をかんじた。自然の味がするというか、なんと表現したいいのかわからないが、ただのおいしい肉だけではない味がした。これがジビエってことなんだろうと感慨深くおいしくいただく。



最後のシメに、からすみを削りまぶしたそばをいただく。

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これにはいってるつけだれは先ほどのすき焼きのたれで、肉のうまみがしみたたれにさっぱりしたそばと、いいアクセントになったからすみがおいしい。



飲み放題と料理のコースで1人6480円。
ジビエは野生に生きる動物たちが何を食べているかによってまた味が変わるらしく、秋は特においしい果物をたべて肉がやわらかく、香りがよくなるそうなのでこの時期に食べに行っておくのがよさそうだ。