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ウミガメをめいっぱい愛でられる楽しい小笠原海洋センター #小笠原しまレポーター

父島2日目の午前中は小港海岸→中山峠→ブタ海岸でプチトレッキングした後で、バスで小笠原海洋センターへ。


小笠原センターでウミガメツアー

13時半のお昼休みが終わった直後にセンター内へ。
小笠原海洋センター自体は無料で見学可能ですが、センター内のミニツアーが500円で受けられるということだったので頼んでみました。100円で買ったウミガメのおやつを片手に進みます。

センターは小さな建物の他に外にいくつかの水槽があって、そこには日本に生息する様々なカメたちが。日本にはアオウミガメ、アカウミガメ、タイマイの3種類がいてそれぞれが別の水槽で飼育されていました。

センターを出て一番最初の大きな水槽にいるのはセンターのマスコットキャラでもあるアオウミガメのそうたくん。いま14歳とのことで、まだまだ子供です。ウミガメは100年以上生きるとも言われているので年齢的に考えると人間と同じくらいの年齢感で考えていいそうです。
彼は食いしん坊なので人がよってくるとエサをもらえるものだと思って、すごいものほしげな顔で見てきます。


かわいくて人気なアオウミガメの次は…あんまりお目にかかることのないアカウミガメ。
近寄ってくる姿が怪獣のように迫力あります…。

アカウミガメはカニやエビの甲殻類をエサとしているのでアゴがガッチリしていて、人間の指とか噛みちぎられてしまうのでエサあげるときは要注意。


お次は黄色い見た目のタイマイくん。カメ信号が作れそう。
タイマイの特徴はアゴがシュッとしてるところ。He is so cool.

そんなかっちょいいタイマイは、その昔、鼈甲細工の材料として重宝されており、過去には乱獲されてたりもしたそうです。
ここのタイマイくんはのんびりしててイケメンだったな〜


大きいウミガメたちにほんわかしたしたところで…
かわいい赤ちゃんのアオウミガメとご対面〜!

かあああわあああいいいいいいい!!!!!

この子たちは小笠原諸島の二見港のある村の目の前の砂浜で生まれた子たちのようで、通常卵からかえったウミガメたちは夜明るい方向(月の出てる海の方)に向かって進む修正があるのですが、村の近くの砂浜だと夜も明るいため間違って村の方へ行ってしまうので村の前の砂浜で生まれた子たちだけセンターの方である程度大きくなるまで飼育するのだそうです。


毎年1月1日にセンター前の海岸から放流イベントも行うらしく、この写真に撮った子たちは2015年1月1日に海に放たれたようです。


センターにはほかにもアルビノのアオウミガメや、年齢を正確に知るためにおなかと背中の甲羅の一部をつけかえたアオウミガメもいます。

かわいいなぁかわいいなぁ〜〜。

ちなみにこんなにかわいいアオウミガメたちですが、小笠原諸島では保護する活動はもちろん、一部のウミガメは食用にもされていて、島のお店などでも食べることができます。
食感はくじらが1番近いのかなぁ、というかんじ。ちょっとクセがあるので味の濃いめなモツ煮込みがよく食べられています。

水槽でエサをあげながらウミガメたちと長いこと戯れたあと、次にセンター内に展示されているウミガメやクジラの保護、歴史について案内していただきました。

センター内にはお土産のほかにクジラを見分けるクイズというのがあるのですが、これがものっすごい難しい…
内容としては、去年観測されたクジラのしっぽと、今年撮ったクジラのしっぽを比べてどれとどれが同じクジラかを当てる、というものなんですが…撮れる角度もちがうししっぽの模様も年々かわるし、模様があるのはいいけど真っ黒なのもいるので正直どこで何を見て判断すればいいのかわかりません…。
挑戦してみたところ10問中5問正解で、結構いい方だとのことですがクジラウォッチングのプロの方はもちろん全部見分けられるそうです。プロすごい。


小さな水族館・水産センター

小笠原海洋センターを満喫したあと、ゆるゆると村の方へ歩いて水産センターに寄り道。
水産センターは海洋センターとはまたちがったかんじで、業務用の飼育がメインっぽかったです。

自由に入れる小さな水族館と、入口の簡単な水槽に魚やウミガメがいました。
入口の水槽には小笠原の高級魚・アカバがいて、水槽の横にある歯ブラシで歯磨きができます。というのも、歯ブラシを近づけるとエサと勘違いしたアカバが近くに寄ってきて口をあけるからなんです。ぜひ試してみてください。


日暮れの町を村の神社から一望

また村にむけて歩いて移動する途中で、村唯一の大神山神社への入口が。せっかくなのでお参りして行くことに。

こんなに長い階段も、午前中のガタガタの階段に比べれば上りやすくて涙が出ます…。

神社に行く途中の石碑のところから村を眺めると近くから一望できていいかんじ。

さらに上って行くと祠があり、ここでお参りを。
手洗い場が鳥の水飲み場にならないように封鎖されていて笑ってしまった。

神社からみると三日月山の方からぐるっと村が見渡せます。


夕焼け目指してウェザーステーションへ

この日の日入り予定時刻は16時42分。大神山神社の山を下った時間は16時20分。
夕焼けを見るには三日月山にあるウェザーステーションに行くしかないのですが、ウェザーステーションは山の上。車や二輪で行けばあっという間ですが、免許は持っているものの二輪に乗った経験がないのでちょっと不安。


どうしようかな〜と思いつつも、なんとかなるかなと思って小笠原観光所で電動アシスト自転車をすぐにレンタル。18時までに返却するようにいわれつつ、夕焼け見るなら急いで!と応援されつつ観光所を後に。

そこからが本日最後の体力勝負でした…。電動アシスト自転車ってもっとすいすい進む者かと思ってたら…坂めっちゃつらい…なんだこれ…進まないっていうか進めない…つらい…でもあと10分で日入りになっちゃううううう…!!!


横目で二輪や車に追い抜かされるのを見ながら必死に自転車をこぎ、ウェザーステーションに到着!

つっかれたーーー!と思う間もなく、日入りの方向へ。
時間はギリギリ16時38分。夕焼けを見に来た人でウェザーステーションはそれなりに人がいました。


海をみるとこい雲がかかっていたけど、それはそれでまた光がもれてきれいな空でした。
がんばったかいがあった…。

日が落ちてからもしばらくぼんやり海と空をみてから、今度は楽しい山下り。
上るときはあんなにつらかった坂も、帰りは楽しく自転車でかっとぱしていきました。

前半のプチトレッキングの様子はこちらから。

1人でゆるっとプチトレッキング・父島中山峠
http://d.hatena.ne.jp/akuyan/20141230/p1