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イベント/旅行/デザイン/おいしいもの...

どうして選挙で投票しなければいけないの?という問いにセンスのある答えってなんだろう


20歳を超えると日本では参政権のなかの選挙権というもので政治を決める選挙に参加できる権利があたえられる、というのは小学校の社会科だったり中学校の公民の授業だったりで習った気がする。


20歳すぎて初めて選挙の投票用紙が家に届いたときは、不謹慎かもしれないけれどちょっとワクワクした。
ただそのワクワクするのは個人差あるようで、周りでも選挙に投票しにいかない、そもそも何日に開催されるかわからないし、何の選挙かもわからない人はたくさんいた。


ここ数年でオンライン上では「選挙に投票にいかない人」に対して結構な厳しい言葉で批判をしているのをよく見かけるようになった。
20代前半のころは自分も「選挙に参加しないなんて!」と優等生として求められる模範的な反応をしていたけれど、実際問題「選挙に行かない人」に対して説得するときに「国民に与えられた権利だから」とか「白紙で投票するのも意思表示だ」とかは全くもって意味をなさないセンスのない言い方だと気づいた。


これはWebサービスのデザインを考えるのと同じで、例えば会員登録がサービス利用の上で必要としたときに「会員登録してほしい」のはサービス提供側のきもちである。
提供側からすれば「サービス使いたいなら登録は当然するっしょ!」と思いがちだけれどもユーザーからすれば「サービスを使いたい」だけで「会員登録したい」わけではないのだ。
なのでユーザーに「会員登録はこっちだよ!」といっても「会員登録する意味がわからない」ユーザーは離脱してしまうのだ。だってめんどくさいから。する意味がわからないから。
なので、会員登録をユーザーにしてほしいときはユーザーがしたいことに紐付けて提案する。コンテンツをお気に入りにいれていつでも見られるようにしたい、友だちと繋がってコミュニケーションしたい、そういう「したい」ことをするときに必要だから「会員登録お願いします」という見せ方になる。


「投票にいこう!」といっても行く意味がわからないから行く気にならない。
そういう流れで考えてみると、選挙に投票に行くというのはそもそもとしてのメリットがとてもわかりにくい。
歴史的にみると「政治に誰も彼もが参加できる」ということそのものがメリットだから「参政権」という名称なんだろう。
でもそれがあるのが当たり前の世代に「政治に参加できるなんて素晴らしいことだ!」といってもちんぷんかんぷんだし、そんなの自分たちがほしいと言ったわけじゃないと返される。
Web系の人たちの中ではよく「ITリテラシー」という言葉が用いられて、Webのことなどにあまり詳しくない状態のことを「ITリテラシーが低い」と表現したりするけれど、それに倣っていうなら「政治リテラシーが低い」状態なのだとおもう。自分も政治リテラシーは低い方だとおもう。
政治というのは自分の国のことを決めることなんだから積極的に知るべきだし参加すべきというのは意識の高い考えではあるのだけれど、毎日を一生懸命生きている人みんながみんな、そんなに頑張って政治のことを知りたいとおもうような雰囲気になっていない。


説得するときの常套手段としては「あなたの生活に関わってくるんだ、例えば税金上がったりとかそういうことのすべてに影響してくるんだ」というのがあるにはあるけど、これもまた興味がない人に対して話しかける言葉としてはまったくもって見当違いで、そういうと決まって「そんなのどこでどうなってるのかわからなすぎるし、それで一票くらい投票したところで何になるの」と返される。
それはそうだ、一票だけじゃかわらない。みんなの一票一票が何かの意思にはなるのだろうけど、そんなまわりくどいことしても、自分がなんのためにわざわざ投票しに行くのかなんてまったく実感がわかないわけだ。そんなとこに時間使うなら働いたりデートしたり寝てたりした方が自分にとってメリット高いと感じる人がたくさんいるのは、ダメなことと言うよりか、そういう風潮なのだろうしそういう風にしか伝えきれなかったという問題もあるんじゃないだろうか。
「知ってて当然」みたいな雰囲気はますますわからない人を寄せつけなくするだけで雰囲気づくりも現段階でうまくいってない。
最近の選挙前のここぞとばかりの「投票へいこう」ポスター軍はずっと貼っとかないと意味がないとおもうし、行かせたいならやっぱりもう少しセンスのある言い回しが必要なんじゃないかな。


だからこれからのことを考えるのなら、選挙に参加することの大事さみたいなのをよりきちんと伝えなきゃいけないのは、いま勉強している小学生や中学生なんだとおもう。
じゃあいまの興味ない大人たちどうすんのという話だけど、結局もう法律とかがいまの時代とあんまりマッチしてないんだってことはみんな薄々感じていて、そこからどう変えるのかって話がいまされてない時点で結局いまはもう手遅れだから、少し未来のために頑張ろうってことになるんじゃないかなと考える。身も蓋もない言い方だけど、一朝一夕にどうにかできるほどこれ簡単な問題じゃないとおもうから。
例えば今後、選挙の投票を身近な人に委任できるとかいう制度があればまた違くなるかもしれないけど、そんな制度を決められるとしてももっとずっと先の話だろうな。
未来のためにがんばれば、いまの若い大人にも子供とか孫とかできて、子供とか孫とかがきちんとわかっていたり、自分の子供が大人になる頃に選挙の制度が変わるとかになれば多少興味がわくんじゃないかな。なんとなくだけど。


いまの政治に興味がない人にどんなにどうこう理屈つけたところで、もう大人なんだからある程度自分にとって大事なものなんて決まってるから、何言ったってほとんど響かない。カリスマな人が言ったらファンの人には響くだろうけど、まぁそれくらいだろう。
メリットがわからないから例えばどんなにオンラインを駆使して投票しやすくしたとしても興味がない人には興味がないし、第一いま投票してる人だって自分が投票した人がその後どういう活動してるかを追ってる人なんてごくごく少数だろう。
ブログとか更新してる政治家も増えてきたけど、それを見てる人って投票してる人の中でも更に限られる。だからオンラインでいくら伝えても興味がもてなければなんにも伝わらないってことだ。


だからいま選挙に投票とか興味がない人に選挙へ参加してもらうのに労力かけるよりも、いま色んなことを覚えている小学生や中学生のために制度変えたり、政治がどういうものなのか伝えていくのに重きを置いた方がいいんじゃないかとおもった。
まだ色んなことを吸収してなんでも考えられる彼らが頑張れる土壌をせっせと作れればいいんじゃないかと。もしかしたらこれはただの逃げ口上かもしれないけど。


ただもし諦めずにいまの政治に興味ない大人にいえることがあるなら、何があるんだろうとはなんとなくまだ考えてる。