akuyan to

イベント/旅行/デザイン/おいしいもの...

軍艦島ツアーに参加して島に上陸してきた話

9月下旬、上五島を目指し長崎にきた自分たちは、他のメンバーとの合流の兼ね合いもあり長崎に前泊することにしました。
せっかくなので長崎も堪能しちゃおうぜー!ということで、噂の軍艦島へ行ってきたお話です。



軍艦島に観光に行こうと色々と調べると、でてくるでてくる色んなツアー。
長崎港から出航しているツアーは全部で4つ。どれにしようかな〜と迷っている間に、希望の時間帯がどんどんうまってしまい、ギリギリ今回滑り込み参加してきたのがこちらの軍艦島上陸クルーズさん。大人3100円。

コース案内|軍艦島上陸クルーズ
http://www.gunkanjima-cruise.jp/course.html

軍艦島は島の中に電気等がないため、午前1本、午後1本の計2本でどこのツアーも運行されているようで、ツアーによってちょっとずつ特色があるようです。
今回参加したツアーは軍艦島に行く前に、高島と呼ばれる手前の島に立ち寄り石炭資料館を見学するというコースになっていました。


午後便を予約した当日、13時40分までに受付をすませてくださいということで、長崎についてそうそうに受付場所を目指します。
軍艦島上陸クルーズさんの受付は、長崎港ではなく港近くの事務所になります。



そこで予約した名前を伝えると、まずは誓約書を書いてくださいと案内されました。
軍艦島はその存在自体が貴重で保護対象であると同時に、とても崩れやすい状態なので、色んなことを防ぐために色んなことが決められてるそうです。みんないい子に見学しようね!



受付をすますとツアーの参加者であるパスと入島チケットが渡されました。このチケットなくすと島はいるときに300円でもっかい買わなきゃいけなくなるそうなので、なくさないように注意しましょう。


14時の出航までにちょっと時間があったので、近場でご飯をささっと食べて、いざ船に乗り込みます。



今回、自分たちを軍艦島につれてってくれたのはブラックダイアモンド号。むだかっこいい。
1階と2階があり、景色景色〜と思いながら2階席へ。日差しがなかなか暑かったです。



そしていよいよ船が出航!まずは伊王島で人をひろって、それから高島→軍艦島を目指します。
島につくまでの間に海から見える造船所や橋や教会などなどの説明をいっぱいしてくれたのですが、いっぱいあるので写真だけパパッと。



伊王島で人を載せてから、高島に。なんだか雰囲気南国ノリです。
石炭資料館では、軍艦島こと端島の歴史や当時炭坑で使われていたもの、島の人の生活の様子などが紹介されていました。軍艦島が端島って名前なの知らなかった…



資料館の目の前にある軍艦島のミニチュア模型でガイドの人が島の説明もしてくれました。
軍艦島には人の生活に必要な、映画館などの娯楽施設をはじめ、神社やお寺、学校など様々な施設が完備されていたこと。ただ葬儀屋さんだけはなくて、近くの島まで火葬にいっていたこと。島の着岸しやすいところを炭坑のルートにして人々は奥まった場所に住んでいたこと。役員と一般社員では住む部屋の様子がまったくちがかったこと。
ここで色々な説明を聞いたうえで、島にいって建物を見られたのはよかったなぁと思いました。



いよいよここから軍艦島です。船で近づいていったときのあのドキドキする感覚は忘れられません。
船から降りて係の人に入島チケットを渡して、島の見学ルートスタート地点へ。
軍艦島はあちこちが崩れやすくなっているので、見学用に設置されたルート以外は入ることができません。また台風の影響等で封鎖されることもあるので、あらかじめ確認しておいた方がよさそうです。
ちょうどこの日は数日前に台風の影響で封鎖されていたのが解除されたところで、天気もよくだいぶ穏やかな船旅でした。






見学ルートに沿ってガイドさんから軍艦島の歴史を聞きます。またこのガイドさんの説明がドラマチックすぎてうまくて、ひきこまれます。プロです。



炭坑に降りていくための階段は、こんなにうすっぺらいのに何度台風がきても無事だったのは、炭坑に降りていく人の念がこめられているのでは…というお話なんかも聞けました。



建物が白っぽいのは全部塩だそうで、台風のあとはかぶった海水がかわいて白っぽくなるんだそうです。



見学ルートの最終地点は、世の中にある形を保っているマンションの中で一番古いといわれる当時の炭坑で働く人やその家族が住んでいた建物です。このマンションは学者さんたち的な知見でいえば「もう崩れている」と判断していいくらいに耐久年数がすぎているのに建っているという、歴史的にも建築的にもとっても貴重な建物らしいです。いまでは鳥たちのすみかになっているようでした。



軍艦島は世界中の学者さんたちがどんなに色々考えても、そのまま保持しておく方法がわからないんだそうです。島そのものをかこめるフィールドみたいなのでも作れればいいんですけど、それができない以上ふきさらし状態で日々軍艦島は崩れてきてしまっているのだとか。



もしかしたらいまは建物の形しているものも、いつしか崩れてしまうかもしれないので、見に行きたい方はお早めに。自分もまた数年経ったらどんな風になっているかを見に行ってみたいなぁとおもいます。



せっかくなのでちょっとHDRなかんじに実験。



▼関連記事

東京から長崎・上五島までの交通事情 #勝手に長崎しまレポーター