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赤毛のアンとプリンスエドワード島と新潮文庫の話

「赤毛のアン」をはじめて読んだのは小学生のとき。自分はその本の中に出てくるところが本当にある場所だとはまったく思いませんでした。自分が普段くらす生活とはまったくかけ離れたその本の中のできごとが本当にありえたことなんだと知ったのは、今回行ったイベントがきっかけです。



AMNさんのイベントでカナダ大使館で「赤毛のアンの舞台となったプリンスエドワード島の話が聞ける」というのを聞いて「あの場所って実在したの!?」とものすごく驚きました。
なんというか、よく考えればそんな突拍子もない物語ではないので、別に実在したっておかしくなかったんですが、どうも昔読んだときの夢物語なイメージが離れなくて、ナルニア王国って実在するんだよといわれたような気分だったんですよね。




赤毛のアン好きならここは行っときたい!観光スポット


カナダ大使館は、前回のオーロラのお話伺ったときとあわせて2回目の訪問でした。警備員さんに名前をいって通してもらうときドキドキします。



今回プリンスエドワード島について教えてくれたのは、赤毛のアンフリークな大使館職員の高橋さん。プロジェクターでスライドうつしていたのに、それ以上のことを、それ以上のはやさでアツく語っていただきました。



その高橋さんからぐいぐいとプッシュされた、赤毛のアン好きならここは行っとけ!というのが、作者モンゴメリが育った場所、キャンベンディッシュ。
このキャンベンディッシュは赤毛のアンの中に出てくるアヴォンリー村のモデルとなった村だそうです。この村の中にあるのは、グリーンゲイブルズのモデルとなったお家や、お化けの森、恋人の小径、グリーンゲイブルズの郵便局などなど。
このお家、実はいまNHKでやっている「花子とアン」のオープニングにも出ているらしいです。そんなドラマがやってるのも知らなかったんですが、オンデマンドで見てみようかな…。



またキャンベンディッシュにはモンゴメリさんのお墓もあるとのことなので、行ったらぜひお参りにいっておきたいですねー。


その他にもアンたちが通う学校のあったシャーロットタウンや、作中に登場する老舗ホテルもプリンスエドワード島(略してPEI)にはあるそうです。うーん、行ってみたいところが多すぎる…。



PEIは、カナダの西の方に位置する島で、飛行機で行くことができるのですが、アンの追体験を求めるならフェリーがオススメだとのことです。




世代でかわる赤毛のアンの物語


赤毛のアンを出版している新潮文庫さんは今年でなんと100周年。おめでたいですね!
赤毛のアンはこれまでに世界中で5000万部、その内の1400万部が日本で、そのほとんどが新潮文庫さんだというから驚きパート2です。



赤毛のアン―赤毛のアン・シリーズ〈1〉 (新潮文庫)


赤毛のアンはシリーズ通して10冊分くらいあるのですが、そういうと読んだことのない人には敷居が高くなってしまうので、まぁ全部読まなくても平気です。最初の1冊か、児童書として要約されているものを読んでください。


児童書は大概にしてだいたいが、一般向けに販売されているものを要約したダイジェストのようになっているうえにわかりやすい言葉でしか書かれていないので、本を読む習慣をつけたいけどなかなか…という人は児童書読むのがおすすめです。字も大きめだし挿絵もあるし。
買うの恥ずかしいと思うかもしれませんが、写真集やアンソロやエロ本買うより全然恥ずかしくないどころか、はたともすれば「子供に本を買って行ってあげるのかしら、ステキな人ね」というくらいに思われるくらいなので、堂々と買ってください。


ちゃんと一般向けのを読みたい!という方は電子書籍としても出されているそうなので、そちらで買うか、今度新潮文庫さんから全巻まとめたアンセットなるものが発売されるらしいので、そちらもおすすめっていうか自分でほしい。


PEIへ旅行にくるのは日本人がとても多いそうで、その中でも母娘で赤毛のアン巡りするのをよく見かけるそうです。
自分は赤毛のアンは祖母からもらい、母からすすめられて読んだのはマリー・アントワネットだったんですがここで深読みは避けたいところではあります。


赤毛のアンが母娘で好きな人が多いのは、アンがシリーズを通して成長して娘が生まれて…と読み手と一緒に成長するからなのかなと思います。今の自分は年齢的にいえばシリーズ5巻目くらいまでになっててもおかしくないんですけど、おかしいことに人生の進捗状況は3巻目までくらいでしょうか。まぁそんなかんじに赤毛のアンを楽しむこともできます。


と、ここまで書いても読むのめんどいわーというあなたにモチベーションアップするステキな企画が新潮文庫さんから出ているのでご紹介。
なんと赤毛のアンで出てくる好きな一文を選んで応募すると、舞台となったPEIへの往復便をプレゼントしてくれるというふとっぱら企画!いきたい!



とはいえ、やっぱり赤毛のアンは女の人向けだから読みにくいなーという男な皆さんは、男性目線で書かれた赤毛のアンのコラムが特設サイトで読めるので、よければそちらをみてみるとよいかも。



プリンスエドワード島のおいしいもの巡り


PEIは赤毛のアンに関係するところだけでなく、たくさんのきれいな風景と、おいしいものに恵まれた場所とのことで世界のグルメベスト8入りしたそうで、その日もおいしそうなものをいっぱい教えてもらい、そしてその一部をごちそうになってきました。



PEIに行ったらまず間違いなく食べるのはムール貝。カナダで食べる80%をここでとっているんだとか。とれすぎじゃないか。



またオマール海老も名物になっていて、殻をパキパキむいて食べたりもするほか、なんと現地のマクドナルドでは期間限定でオマール海老バーガーが売られているらしいですよ!販売時期は6月〜7月ということで、それ狙いにその時期に旅行する人も多いんだとか。日本でも売ってほしいなぁ〜



あと当日いただいてきた、カナダビール。SLEEMAN。これ飲みやすくてすんごいおいしかったです。
調べたかんじ、日本では出回っていないようなのですが、サッポロビールさんが子会社化しているようなので、もしかしたらいつか飲めるようになるかも…!!





こんなにおいしいものがたくさんあって、きれいな風景と赤毛のアンの世界を楽しめるプリンスエドワード島に、いつか行きたいなぁと妄想をふくらましています。


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