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「おおかみこどもの雨と雪」を見たけどしばらく見たくない

うーーーーん。
見たくないというのは「つまらなかった」という意味でなくて、ちょっと説明難しいのだけど、なんていえばいいのだろう。


時をかける少女はね、大筋青春でいいんだけど、最後の一言がすんごい納得いかないので、ちょっと微妙なのですよ。
サマーウォーズはね、元ネタのウォーゲームがそもそも大好きだし、心置きなく楽しめて好きなんですよ。
おおかみこどもはね、見てて色々くるしくなるかんじなのですよ。


なんか、「おおかみこども」の映画ってストーリーじゃあないんだよねぇ。
なんだろう。人間性の話っていうか、ドキュメンタリーっていうのかなぁ。
ストーリーでいえば、変な言い方だけどありきたりっていうか、それなりにある話かなってかんじな気もするけど、その中にでてくる人物の描写とかが多分すごくこの映画ではポイントになってるっていうか。
だから純粋に「よかったー!」とか「楽しかったー!」って言えない。見ててずっとくるしかった。見終わってもくるしかった。
そもそもドキュメンタリー系は苦手なんですね。エッセイとかもね。娯楽なのに娯楽じゃないっていうか、楽しんでいいのかわかんないから。



そうそう、あと大体映画とか見てると、どれかのキャラ(大体が主人公)に感情移入して、そのキャラになった気分で見ちゃったりするものなんだけど、それでいうと今回誰にも感情移入しなかった。
気分的に一番近かったのは、雨と雪のお姉ちゃんの立ち位置な気分で見てた。気がする。
はなちゃんの気分では見られなかったし、かといって近所の人って気分でもなかったし、雨と雪にはなれないし。
実生活で妹と弟がいるせいかもしれないけど、大変なお母さんと一生懸命生きる妹と弟を助けたいと思う姉の気分。だから見ててくるしかったのかなぁとも思う。


ただ本当、自然の雰囲気とか、風の形とかはとてもきれいですごかった。
あの自然の描写があってこその、この映画で、ああいうきちんとした下地があったからこそ人間性みたいなのが見てる人に伝りやすくなるんだろうね。



まぁそんなわけで、個人的にまたすぐに見たいかって聞かれると「うーん…」ってなります。
でもたぶん1年後とか3年後とかなら「見てみようかなぁ」という気分になれるかもしれないし、ものすごく見たくなるときが来そうなような気もするし…よくわからないけど気軽にさっくり見られるテンションのものでもないかなって、そんだけなんですけどね。
とりあえず1回くらい見ておいても損はしないけど、今すぐ見なくてもいいかもしれない。
悪い意味でなくて、テレビでやってるときに偶然見ちゃうかんじのノリがちょうどいいんじゃないのかな。